村井國夫 R75 俺のガラコン

2019年10月17〜18日 ラドンナ原宿

PROGRAM

ACT1
1

少しは私に愛を下さい/小椋佳

2

夜のタンゴ/淡谷のり子

3

別れのブルース/淡谷のり子

4

君恋し/フランク永井

5

黄昏のビギン/水原弘

6

大利根無情/三波春夫

7

時代おくれの酒場/高倉健

8

メランコリー/梓みちよ

9

夢の途中/来生たかお

ACT2
1

Stars(Les Miserables)

2

荒城の月/村井國夫&中西勝之(18日のみ)

3

Fly me to the Moon

4

愛のテーマ(ゴッドファーザー)

5

Charade(Charade)

6

エーデルワイス(サウンド・オブ・ミュージック)村井國夫&沢田知可子

7

愛があふれる(I DO! I DO!)村井國夫&沢田知可子

8

会いたい/沢田知可子

9

ありがとう/沢田知可子

10

君恋しワルツ/村井國夫&沢田知可子(『ジャズワルツ』ショスタコーヴィッチ)

11

俺は誰だ(沢田知可子作詞・小野澤篤作曲)

12

五つの銅貨/村井國夫&小野澤篤&村井麻友美



18日のコンサートに行ってきました。村井さんの単独コンサートは初めてですが、かつての平野忠彦先生や細川俊之さんたちの「おじさまの音楽会」を思い出します。平野先生も細川さんもお亡くなりになりました。それでも村井さんが75歳でお元気でコンサートができてよかったです。

一部は昭和の歌謡曲、二部はミュージカルや映画の歌などが披露されました。村井さんは低音が魅力なので、昭和歌謡の渋さは凄いと思いました。私は昭和歌謡はあまり知らないのですが、フランク永井さんや水沢弘さん、素敵な歌ですね。淡谷のり子さん、村井さんのお話では、戦時中戦意高揚の歌を絶対歌わず、愛の歌を歌い続けたというエピソードも素晴らしい。三波春夫さんのセリフ付きの演歌も、高倉健さんの歌も、村井さんが歌うとどことなく喪失感のある男の哀愁のようなものが漂います。単に歌手の歌というよりは、歌の背景や歌詞に心を乗せた感じがして演劇的。一度村井さんの歌を聞くと、村井ワールドに連れて行かれてしまいます。

二部のご本人曰く「なんちゃって英語」の歌はゴッドファーザー愛のテーマやシャレードなど心にしみる歌が多く、ファンの色眼鏡抜きでもカッコイイ!!この時のために小野澤さんがピアニカを買って、シャレードを演奏してくださいましたが、ピアノと違った哀しさが感じられてたまりません。二部しょっぱなからStarsを歌われるので、ドキドキしました。会場に吉原光夫さんがいらしていたそうで、ぜひ「対決」をやってほしかったです。
沢田さんとの「愛があふれる」も長年連れ添った夫婦の愛情が感じられて素敵でした。沢田さんの「ありがとう」という歌は、音無さんが還暦祝いのパーティーで、村井さんへの感謝を込めて歌ってほしいと沢田さんにリクエストしたそうです。とても心が温まる歌でした。

小野澤さんご作曲の「俺は誰だ」はこの日のための村井さんの新曲で、役者として生きる村井さんを見つめた歌。役者というものは他人の人生を生きるもの、観客のために天にも昇れば地も這おうという気概があふれます。
村井さんにライブをやろうと持ちかけて下さった沢田知可子さんにお礼を申し上げます。旦那様の小野澤篤さんにもステキな新曲を作ってくださりお礼を申し上げます。今後も第二回、第三回と俺のガラコンが続きますように心から願っています。今から歌ってほしい歌リストを作っておかなくてはなりませんね。(19.10.22)

(敬称略)

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