あずなの独白

〜 Sans souci 〜


あずなの近況です。見た舞台やテレビの話題、あずなの家の事情などいろいろ。

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2018年

12月16日



「スリル・ミー」見てきました。アメリカで現実に起きた子供の誘拐殺人事件をもとに描いた二人ミュージカルです。
トランスジェンダーの19歳の男性二人が、完全犯罪を犯すことで、自分たちがニーチェが言うところの「超人」であることを証明しつつ、犯罪を犯すスリルを味わううちに、いつしか誘拐殺人事件にも手を染めるというもの。
人の内面にあんなに切り込んだ作品だったとは。男性は人を愛すると同時に相手を支配したい、一歩先んじたいという気持ちが強いのかな。成河さん演じる「私」がとても透明感があって、神のようでもあるので、衝撃のラストを知った時、静かな狂気とも、触れてはいけないまがつかみ(禍津神)のようにも見え、すぐには席を立てませんでした。うまく言葉にできないのですが、34年後の「私」と19歳の「私」がいとも鮮やかに切り替わり、別人のように見えてすばらしいのと、後半の成河さんの圧巻の演技に脱帽です。「スリル・ミー」とは人間の心の深淵を覗き込むような舞台だと思いました。
未見の方、おススメです。ジェンダーの話だからと敬遠してしまうには、あまりにもったいない傑作です。

12月11日

昨日仕事の帰りに医者に行くのに、近くに父がお世話になった特養があり、挨拶に行ったら、5年前に父が退所した時のお礼に贈ったシクラメンがまだ咲いていました。
泣きそうになりながら医者へ急いだら、父の見舞いに通っていた時よく見かけた細〜い洋犬を2頭散歩させている人に会い、号泣(T_T)
父に、「時々特養に顔を見せに行ってね」と言われたなと思いました。

12月2日


魔夜峰央原画展行きました。怪奇漫画特集で繊細で耽美な線が美しかった。修正がほとんどないのです。神ですね!
漫画家は才能よりセンスで、誰でもなれるとビデオでおっしゃってました。センスって才能だと思うわ。誰でもなれないと思うのですが…。僕でもなれたからって、魔夜先生だからなれたのですよ。
アスタロトや悪魔の絵のところに世界妖怪図鑑が置いてあって、私は昔持ってたので懐かしかったです。参考図書ですね。
魔夜峰央原画展は2/11まで、明治大学米沢嘉博記念図書館にて。
http://www.meiji.ac.jp/manga/yonezawa_lib/

12月1日
ストゥーパ〜新卒塔婆小町〜観劇。 大人数の合唱とお芝居と舞と古文の美しい言葉の世界を堪能しました。
日本の美や情念と仏の教えについて描いていて、あやかしの世界でとても私好み。
木原敏江先生の「夢の碑」の様な世界でした。

村井國夫さんがかっこよくて、美声もですが立ち居振る舞い、情念が凄い。
強い情念を持つ者も、その情念を受ける者も、人の道から外れてしまう。
心かき乱されます。凄い。
戯曲があったら読みたいと思いました。

11月24日
国会図書館に行って、3時間ほど書籍と雑誌と新聞の資料探しをしました。国会図書館は閉架式で、書籍と雑誌と新聞はカウンターが分かれており、閲覧する本を出してもらっている間に他のカウンターで閲覧希望を出したり、コピーの希望を出している間に他のカウンターで以下同文。
成田三樹夫さんが写っている古いグラビア雑誌や、村井國夫さんの記事が載っている新聞や雑誌などをコピーして、図書館の中の喫茶店でホットケーキを食べました。
街行く人みんなだんだん厚手のコートを着ているので、私もそろそろ一番厚手のコートを明日にでも出そうかな。

11月18日

友人と渋谷のタワレコの「おっさんずラブ展」に行きました。天空の着ぐるみは写真撮影可でした。意外と大きかったです。
いろいろ展示物がありましたが、部長派としては、春田にプロポーズした時のダイヤの指輪、結婚式の時に武蔵がつけたコサージュ、部長室のブラインド、春田の営業日誌に部長のコメントがどんどん増えていく営業ファイルなどが興味深くて、楽しく見られました。
春田の家のリビングを再現して、ソファを置いてあったり、冷蔵庫には開けるとミカンゼリーがたくさん入っていたり、春田、牧、部長が着ていたスーツや、春田のタキシードと壊れた靴も展示してあって、春田のガタイのよさに比べると部長のスーツが華奢に見えました。天空不動産のクリアファイルを買って帰りました。

友人と帰りにお茶しました。入場者全員に配布される名刺、私は麿だったのですが、友人が武蔵をもらったので、私に譲ってくれました。やったあ\(^o^)/!!

実は家を出るとき、玄関の扉を開けたらすぐ外にメジロが落ちてお亡くなりになっていました。庭に埋めてやりたかったけれど、出かけるときだったので、紙でくるんで袋に入れて、下駄箱の上に置き「帰ったら埋めてやるからね」と言って出かけました。帰宅して早速庭に穴を掘り、小さなメジロを埋め、成仏できるように、つがいの相手の哀しみが癒えるように仏壇でお祈りました。

11月7日

朝ごはんを食べていて突然思い当たりました。
ちょっと前置きが長くなります。

私は毎日朝と寝る前に仏壇で家族とご先祖様が安らかであるようにお祈りしています。そして、先祖供養として、短いお経と、念仏を108回唱えています。それとは別に、独自の判断で、「虫供養」を朝晩しています。昔、高野山に行った時、霊園の入り口に「白アリの供養塔」が建っていて「白アリの魂よ、安らかに」というような言葉が刻んでありました。私は、仏教とは白アリの魂も成仏を願う程、慈愛の心に満ちているのかとびっくりしました。

私は子供のころから虫が好きだったので、慈しみもしましたが、子供だったのでずいぶん虫を殺しました。大人になった今も、ゴキブリやハエや害虫は容赦なく殺します。私は罪深いと思いました。

朝晩の先祖供養の時に「私が殺した虫たちも成仏できるようにお祈りします」と言って、その日殺したゴキブリや、昔殺虫剤をまいて殺したツバキの毛虫や、自分が殺した虫たちを思い描きながら、「ナンマイダー」を7回唱えています。それを初めて何か月たつでしょうか。たぶん虫供養をしている人はあまりいないと思います。

なんとなくわかったんです。
右の耳元で飛んでいたのは、私が殺したハエだったのです。
多分ご先祖が、私が耳鼻科に行くのに、耳の中に虫がいると思い込ませるために、ハエに「子孫の耳元で飛んでくれないか」と頼んだのではないでしょうか。ハエは「私たちが成仏できるように祈ってくれているあずなさんのためなら、やります」と言って引き受けてくれたかもしれません。ハエは、私が供養しているのが嬉しかったのかもしれません。
一寸の虫にも五分の魂と言いますね。耳元で手で払っても姿が見えないのは当然です。ハエの魂だったのですから。

ご飯を食べながら、ハエがお礼のために来てくれたと思ったら涙が出てきました。
もちろん、先祖のメッセージとか、私が殺したハエが来てくれたとか、私の思い込みでしかありません。でもつじつまが合うのです。私なりの一つの考えです。

今回のことで考えましたが、殺してよい命はないのではないかと。害虫だって、人間が害のある虫だと言っているだけで、人間の都合でしかありません。でも私は害虫を殺します。それは私の都合です。これからも殺すでしょう。私も他の人に、害虫を殺すなとは言いません。

でも、私には祈ることができます。
せめて朝晩くらい私が殺した虫たちが成仏できるように祈ります。
それが罪深い私にできるほんの気持ちです。

11月6日

昨日の夜夕飯を作って台所にいると、右の耳元でハエが飛ぶ感じがあり、手で払いのけましたが、肝心のハエが見当たりません。コバエでなくて割と普通のハエの感じなのですが、いないのでおかしいなと思っていました。

今朝、台所で朝ごはんの支度をしていたらまた、右の耳元でハエが飛ぶ感じがして、手で払いましたがやはりハエの姿がありません。「もしかして、耳の中にハエが入った?」と思ったらいてもたってもられなくて、仕事どころではなくなって、会社に「病院に行くので遅刻します」と連絡して、隣町の病院の耳鼻科へ行きました。

耳鼻科の先生に「右の耳に虫が入っているのではないかと思って」と言ったら「ちょっと耳を見てみますね・・・ちょっとお掃除しますね」と掃除機みたいなゴーっと音のする管で耳を吸引され、先生が耳かきみたいなものでほじくりながら「自分で耳掃除できないところにもたまるんですよね」と言って、それからなんか色々出てきましたが、虫はいませんでした。
「何か月に1回かでいいので、地元の耳鼻科で診てもらってください」「耳掃除してもらうんですね?」「そうです」で耳鼻科治療は終わりました。

なんとなく右の耳がすっきりしたような気がして、そのあと会社に行って仕事をしました。
帰宅して夕飯を食べていて、ふと思いました。
「耳の中に虫がいる」なんて、思い込みで耳鼻科に行ってしまったように思って、でもこれは「耳が汚れているから耳鼻科に行きなさい」というメッセージだったのでは?それは誰のメッセージ?
ご先祖様からのです。
先日のお墓参りに行った時、お墓が雑草だらけで、ご先祖様はとても嫌だったのではないでしょうか。そのお墓を、私がきれいにしたことがとても嬉しかったのではないでしょうか。
だから、耳が汚れているから耳鼻科に行きなさいよ、って教えてくれたのではないでしょうか
お墓をきれいにしたお礼をされたのかと思うと、なんだかほっこりして、お墓参りしてよかったなあと思いました。

そうなると、耳元でハエみたいなものが飛んでいたのは何・・・?
(この話続きます)


11月3日

小平へお墓参りに行きました。9月半ばから扁桃腺が3回続けて腫れて延び延びになっていました。(でもるろうに剣心は行ったのよね、ご先祖様遅れて申し訳ありません)

ゴミ袋1枚と剪定ばさみは持って行ったのですが、墓所についたら茎が赤い直径1.5cmから2cmくらいの人の背丈ほどもある雑草が20本くらい生えて、そのほかにも背の低い雑草がたくさん生えて、「えーっ!」と思いました。

剪定ばさみで何度も何度もはさんでやっと1本の雑草を切りましたが、上の方に細い種がたくさんあって、それが服につくと取れない厄介な奴だったのです。雑草20本はゴミ袋に入らないので、そのままの形で抱えるようにしてゴミ捨て場にエイヤッと投げ込みました。

ゴミ袋も雑草の量が多かったのですぐいっぱいになり、1枚しかないのでゴミ捨て場で中身だけ捨てて袋は持って戻り、残りの雑草を入れて、1時間くらいかかって何とかお花とお線香をあげられるくらいになりました。

背丈ほどもある雑草は根っこが何本もの茎がくっついているので取れなくて、根っこが残ったことをご先祖に詫びて、身体についた雑草の種を取って(背中は見えないので上着で隠しました)、バスと電車で帰りました。
片道2時間くらいかかりますが、お墓がきれいになってよかったです。


10月20日

新橋演舞場に「るろうに剣心」のミュージカルを見に行きました。
原作を読んだのは20年ほど前ですが、話を忘れていても、設定がしっかりしているのと、華やかなキャラたちが魅力的で、歌や殺陣、ロマンスや悪巧みにドキドキハラハラ。特に、元御庭番の蒼紫、元新撰組で今は警察官の斉藤、悪らつな事業家の観柳がそれぞれ魅力的で面白かった(脇に目が行くタイプ)。明治を生きる男たちの燻り続ける魂の熱き闘いにほれぼれしました。

観劇後外に出たら夕立ち!友人と、予約している銀座のホテルまで、タクシーで行きました。大阪旅行用に買っておいた携帯のモバイルバッテリーと、携帯に入れておいたタクシーアプリが役に立ちました。タクシーをおりてからお店がなかなか見つからず、雨の中をうろうろしましたが、なんとか見つかってハヤシライスを食べてきました。銀座で夜ハヤシライスとポットティーで1600円は安いと思いました。

あと、来年5月に春風ひとみさんの一人ミュージカル「壁の中の妖精」をやります。大阪の「マイフェアレディ」で仮チラシを配っているそう。携帯のスクショですみませんが、画像を載せますね。


10月7日

今日は伊丹へ。昆陽池公園という野鳥がたくさんいる公園のほとりに昆虫館がありました。

規模は箕面より伊丹のほうが大きいです。放蝶館も広くて蝶の種類も数も多い。残念だったのは、子供に蝶を捕まえさせて、それを携帯で写真に撮っている親が多かったこと。目に余ったので昆虫館の職員に伝えておきました。放蝶館は蝶を眺めるところで、捕まえていいところではありません。

昆虫の標本もたくさんありました。私はカマキリは好きだけど、飼ったこともあるけれど、生物の進化の途中でゴキブリと分類したことを知らなくて、「カマキリってゴキブリと親類だったのか」とショックを受けました。マレーシアやインドやアフリカのカマキリと会えてうれしかった。

伊丹を離れ、新大阪でお土産を買って帰路へ。行きも帰りも新幹線が海側だったので、富士山の写真を撮れなかったけれど、帰りの富士山は反対側から見ても、「青」じゃなくて「緑」に見えて美しかったです。

収穫はSさんのお土産のブラック・ジャックの名言トイレットペーパー(つ、使えない)、伊丹で買った昆虫ファイル、さいきょうのかまきり展チラシ、ホテルで買ったブレスレット。ここには写っていませんが、友人にあげるお土産にカールを買いました。東京でカールは買えないのです。
かまきり展のチラシは安斉俊さんという方が描かれていて、とても力作!原画も展示してあって素晴らしかった。この絵でグッズを作ってほしかった。

私から見たカマキリの魅力は、野生の美しさといいますか。狩りをする時の真剣な目つき、俊敏な動きに惹かれます。食事しているところは閲覧注意な映像ですが、子供の時に飼って、他の虫を食べて生きるカマキリも、人間も、同じではないかと思いました。
そして、食後のお手入れがまた美しい。カマのあたりから触角まで、口でお手入れするのです。カマキリってものすごくダンディでナルシストに見えるのですよね。交尾のあと、オスをメスが食べるのも壮絶です。
カマキリが好きな方、いらしたらどんなところが好きか、教えてください!


10月6日

大阪に行きました。旅の目的は、箕面と伊丹の昆虫館で開催している「さいきょうのかまきり展」を見ることと、兵庫の友人と会うためです。
兵庫の友人と大阪でランチをしながらお芝居の話をしました。もう一人の友人が仕事で会えずに残念。でも楽しいひとときでした。お店を予約してくださってありがとうございました。大阪と梅田の移動がスムーズにすんだのはSさんのおかげです。感謝です!

箕面は山の入り口という感じで、土産物屋の通りを抜けて沢ぞいの道を15分ほどのぼっていくと昆虫館がありました。カラスウリは土産物屋に吊るしてあり、とても見事でした。ちょっと「スリル・ミー」?(^O^)

常設展示とかまきり展と両方見ました。
カマキリを含めて生きている虫の展示はケースの中で、葉っぱの陰に隠れていたり、天井に逆さにとまっていたり、これは動物園と一緒でうまく見られないものは仕方がないですね。珍しいカマキリに興奮しつつ、カマキリの映像の上映に興奮しつつ、放蝶館では目の前をひらひら飛ぶチョウチョにこの世の極楽を味わいました。
あと昆虫の説明や展示に交えて、昆虫をモチーフにした切り絵が何点かあって、素晴らしかった。写真を撮らなかったのが悔しい。

帰りに沢ぞいの道を歩き出すと、柵の上でオオカマキリが死にかけていました。カマキリにとって夏の終わりは死を意味します。
「東京からわざわざ来てくれてありがとう」と言われているみたいで、泣けてきました。


10月3日

吉祥寺の北口にゾウのはな子の銅像があります。はな子は戦後初めて日本にやってきたタイ生まれのゾウで、一昨年亡くなるまで井の頭で長い間子供達に愛されてきました。私も小さい時に父に連れられて見に行きました。昨年銅像が吉祥寺駅前に建てられました。
一時、鎖に繋がれたりしてかわいそうな時もありました。吉祥寺に来る度にはな子のことを思い出します。はな子の魂よ、やすらかに。


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